主人は賭け事が好きなタイプではないと思って結婚生活を続けていました。

 

多分、本当に賭け事はしていなかったはずです。しかし結婚して10年ほど経ったころ、借金があることを主人から告白されました。

 

競艇の負けがかさんだ挙句の借金だということでした。初めて友人から誘われて競艇に行ったとき、30万円ほど勝ったのだということでした。

 

それで味を占めたのでしょう。競艇は天井知らずに賭けることができます。

 

2年ほどで400万円ほどの借金を消費者金融8社で作っていました。

 

私は給与明細も見ることはなく、給料日に主人が銀行から下して私に渡すという方法をとっていました。「不景気で給与の査定が変わった」と言われれば、それを信じていました。気が付くのが遅れた背景には、それがありました。15年前のことです。

 

400万円ならちょっとした車一台分だと考え、返済することを決めました。この時点で全く元金は減っていませんでしたので、アイフルは150万円、他の大手消費者金融3社に50万円ずつ、中小の消費者金融に4社に40万円、20万円、30万円、10万円の残債がありました。

 

アイフルは段階的に限度額が上がっていったためか、金利は25％程度。大手3社は28％程度。中小の消費者金融の借金は29％程度でした。月々の支払いは利息だけでも92000円ほどになり、とても元金を減らせるほどの支払いはできませんでした。

 

しかしいつか元金も減らして完済するために、今は利息だけでも支払ってしのぐしかないと考えました。

 

主人も一生懸命に働き、私も働きました。しかし私が病気になってしまい、立ち行かなくなったのが2年前です。

 

その時にはどの消費者金融も一斉に金利を引き下げていましたので、少しは負担が軽くはなっていましたが、私が働けないのであれば、とても支払うことはできません、債務整理ために、弁護士に相談しました。

 

弁護士は過払い金返還請求を勧めて、手続きの一切を依頼して解決を目指しました。アイフルをはじめとした大手の4社はスムーズに応じてくれました。

 

中小の消費者金融からは無視されましたが、すでに完済していることになりますので、過払い金の返還こそ望めませんが、この契約がすでに存在しないということには同意してもらえました。

 

すべての借金がなくなった上に過払い金560万円程度が戻ることになりました。