働けるのに働かないと生活保護は受けられないの?

 

 

わしはできたら働きとうないんや。それでも生活保護もらえるのかな?


 

生活保護を受給するには働くことができる人は働いて収入を得ることが前提です。自分の都合で働かないと能力の活用がないと判断されます。ただし、働いているけど収入が少なく生活がままならないケースでは受給できる可能性があります。


 

働いたら負けと考えている人の中には、なんとか働かずに生活保護が受けられないかと考える人もいるでしょう。

 

しかし、生活保護は収入のない人を助ける制度ではなく、資産もなく収入も得ることができず生活に困窮している人を救うための制度です。

 

怠ける人を救う制度ではないので、当然働ける人が働いていないだけなら受給資格はありません。

 

ただし、生活保護は最低限文化的な生活ができるレベルの給付を行うため、規定の収入以下であれば受給することは可能です。

 

しかしこれも最低限の収入を得るために働く時間が取れない場合や、同居家族の扶養や介護のために収入が足りないなどの理由が必要になります。

 

また自身の病気や障害が原因で十分に働けないケースでも、収入を差し引いた分の生活保護の支給は可能です。

 

生活保護の申請に行くと現在の生活状況から収入の有無、貯金額、健康状態、頼る親類がいないか、働く意思があるのかどうかなど細かい調査が行われます。

 

住んでいる家の状況も実際に家庭を訪問して確認するため、家に贅沢品や資産価値のあるものがある場合は支給対象にはなりません。

 

実際には病気や怪我ではないのに病院で診察を受け診断書を手に入れる、障害者の振りをするなど違法な行為で何かを偽らない限り、働ける人が生活保護を受け取ることはできないのです。

 

肉体的にも精神的にも働けるけれど、今は生活保護を受けるほど生活が困窮しているということなら、一旦は生活保護を受けて生活を立て直し、働き口を見つけるというのが正しい受給の姿です。

 

働けない人は助けますが、働かない人を助ける制度ではありません。

 

 

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著者,監修者

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関西大学ファイナンスコースを専攻し卒業。金融を学び、FP2級の資格を持ち、WEBサイトを運営している40代。

 

■参考サイト

経済産業省

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ヤミ金融対策法の解釈について

 

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